【解説】新エアコンガス「R1234yf(HFO-1234yf)」の特徴、搭載車種など徹底解説
どうもこんにちわ 今回は次世代のエアコンガスR1234yfというこれからどんどん普及するであろうと予想されるエアコンガスの解説をしていきます。
最新のエアコンガスについてメリットデメリットなどを説明します。
カーエアコンの種類
R12(特定フロン)
時期は明確にはわかりませんが(車種にもよるので)平成の初期より前に製造された車に使われており現在では見ることが少なくなりました。
このガスが大気に放出されるとオゾン層の破壊効果が大きく、さらに温室効果も大きいので代替フロンへと時代がかわりました。
環境的に良くないため今は撤廃されています
HFC134a(代替フロン)
現在の自動車でほぼ使われているエアコンガスです。
大気放出時、オゾン層破壊効果が無くなりました。しかし温室効果は大きいので地球温暖化への影響があります。
解体時に回収が必要。
現在の車両はほぼこのHFC134a(代替フロン)が入っています
R1234yf
代替フロンからのさらなる進化としてR1234yf(HFO-1234yf)というエアコンガスが新たに登場しました。
現在は一部の車両での搭載ですが、改正フロン法の成立によってこれからの新型車にどんどん搭載されることが予想されます。
具体的には国内で販売される乗用車の90%がこのR1234yfになるそうです。
R1234yfの特徴
このR1234yfの特徴としてはとにかく環境にやさしいエアコンガスです。
特定フロンの代替フロンでの問題視されたオゾン層の破壊効果、温室効果の影響がないです。
地球温暖化係数が1と二酸化炭素と同レベルの係数となっています。
家庭用のエアコンなどにも使われる※フロンラベルのランクも最高ランクのSとなっております。
※
1.「フロンラベル」って何?
~ラベルを付けた製品の、地球温暖化への影響度を示すマークです
最近、家庭用エアコンなどに、「フロンラベル」と記された黄色と水色のマークが記されたものが現れています。エアコンなどの多くには、冷媒として「フロン類」が使われており、フロンラベルは、そのフロン類が地球温暖化に与える影響の程度(地球温暖化係数)などを示すものです。
このフロンラベルは、消費者が地球温暖化への影響を考えて製品を選べるようにするため、JIS(日本工業規格)に定められ、平成27年(2015年)7月よりエアコンなどの指定製品について、製品の本体やカタログに表示することができることになりました。
あらためて今、「フロン」の問題を知り、「フロンラベル」を製品選びのご参考に! | 暮らしに役立つ情報 | 政府広報オンライン
R1234yf搭載車の新型RAV4のカタログにこのような表示があります。
環境にとてもよいこれからのエアコンガスだね
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R1234yfのメリットデメリット
メリット
・上記にも記載しましたが環境にやさしいです。
・整備士目線になりますが大気放出が可能です。
・解体時エアコンガスを回収する必要がないので新車購入時のリサイクル料金が安くなります(おそらく2千円程度)
デメリット
・高い!!!!!!!!これが言いたくてこの記事を書いているところもあります笑
フロンガスの価格がめっさ高いです。エアコンガスの200gの1缶がHFC134aであればお客様売り約1200円前後ですが、R1234yfは某大手部品メーカーに売値を聞いたところ3万円と言われました。
エアコン修理で3缶なんて使ってみたらあーらびっくりガス代9万となる。
ちなみにネットだとそこまで高くはなりませんがHFC134aと比べればかなり高額です。
・大気放出できるが可燃性ガスとなります。
作業を行う際は通気性のよいとろで行うようにしましょう。
・マニホールドの規格が違うので新たに購入をしなくてはならない。しょうがないけど経費がかさみますね。
形が違うのがわかりますね。
R1234yfの搭載車両
トヨタ
- クラウン
- クラウンハイブリット
- センチュリー
- カローラスポーツ
- カローラスポーツハイブリット
- カローラ
- カローラハイブリット
- カローラツーリング
- カローラツーリングハイブリット
- RAV4
- RAV4ハイブリット
ホンダ
- フィットEV
- Nワゴン
- クラリティ
マツダ
- MAZDA3
- MAZDA2
- CXー30
スバル
- シフォン
ダイハツ
- タント
三菱
- デリカD:5
レクサス
- LS500
- LS500h
- ES300h
- UX200
- UX250h
※2019年時点の搭載車両です。
上記の新型車が搭載車種になります。
詳しくは各ディーラーへ問い合わせをしてみてください。
搭載車の確認方法
エアコンガスの種類はエンジンルームまたはエンジンフード裏に貼付されているラベルシールで確認することができます。
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まとめ
今後R1234yfが必ず増えてきます。なので基本的なところはおさえておいたほうが良いと考え記事にしてみました。
環境的にはとても良いですが整備する際は必ず整備要領書を確認してから作業を行うようにしましょう。
とりあえず高価 高価 高価。ですので今後の企業努力で価格が下がってくれることを切に願います。
おわり。
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