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一級自動車整備士試験の合格率からの考察(学科)

どうもこんにちわ 今回は一級自動車整備士学科試験の合格率からみる近年の傾向を考え考察をしていきたいと思います。

 

一級整備士は今は年に1度しか開催されていないのにも関わらず合格率は二級以下に比べてとても低いです。一級だから当たり前と言ってしまえばそれまでですが低い合格率の中でも年によってばらつきがありますのでその辺も考えながら考察をしていきます。

 

 

一級整備士とは?的な記事はこちらをご覧くだせぇ^^

 

 

 

 

 

近年の学科試験の合格率

 

 

平成31年3月開催

 

種 類 申請者数 受験者数 合格者数 合格率% 受験率%
一級小型(筆記) 3,476  
(3,663
3,403  
(3,563
1,676  
(823) 
49.3  
(23.1
98.2  
(97.8

 

平成30年3月開催

 

種 類 申請者数 受験者数 合格者数 合格率% 受験率%
一級小型(筆記) 3,633  
(3,377
3,563  
(3,318
823  
(744
23.1  
(22.4
97.8  
(99.5

 

平成29年3月開催

 

種 類 申請者数 受験者数 合格者数 合格率% 受験率%
一級小型(筆記) 3,377  
(3,497) 
3,318  
(3,376) 
744  
(1,274) 
22.4  
(37.7) 
99.5  
(97.7) 

 

平成28年3月開催

 

種 類 申請者数 受験者数 合格者数 合格率% 受験率%
一級小型(筆記) 3,497  
(3,335) 
3,376  
(3,216) 
1,274  
(1,016) 
37.7  
(31.6) 
97.7  
(97.4) 

 

平成27年3月開催

 

種 類 申請者数 受験者数 合格者数 合格率% 受験率%
一級小型(筆記) 3,335  
(3,570) 
3,216  
(3,448) 
1,016  
(1,489) 
31.6  
(43.2) 
97.4  
(97.0) 

 

平成26年3月開催

 

種 類 申請者数 受験者数 合格者数 合格率% 受験率%
一級小型(筆記) 3,570  
(3,591) 
3,448  
(3,470) 
1,489  
(1,362) 
43.2  
(39.3) 
97.0  
(97.0)

 

平成25年3月開催

 

種 類 申請者数 受験者数 合格者数 合格率% 受験率%
一級小型(筆記) 3,591  
(3,814) 
3,470  
(3,685) 
1,362  
(1,261) 
39.3  
(34.2) 
97.0  
(96.9) 

 

 出典:試験結果(受験者及び合格者数等) | 一般社団法人 日本自動車整備振興会連合会(JASPA)

 

 

 

 

 過去7年の合格率をみると低い時で20%前半、高い時で40%後半となっていてばらつきがあるのがわかります。平均すれば30%前後に落ち着くと思います。

 

 

 

合格率が高い年の問題傾向

 

過去に合格率の高かった平成31年実施(49.3%)平成26年実施(43.2%)問題を確認してみるとやたら過去問の出題率が高いなぁという印象を受けます。

例年過去問は何問か出題されますが出題の仕方もまるまる答えも同じだったり全く同じ問題を出してくることが多いように感じました。

学生も社会人もとりあえず過去問は解くでしょうし、同じ問題が出題されれば合格率もあがりますよね。

 

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合格率が低い年の問題傾向

 

逆に合格率が低い平成30年(23.1%)平成29年(22.4%)の問題を確認してみると過去問の出題率が低く、過去問とまったく同じ問題が少ないです。

あと1問の中に〇〇は××である。また△△は□□である。のような1問の中に2問分の内容が入っている問題があります。

他には正しいものを選べという設問ではなく設問ごとに正誤を答えなくてはならない問題がとても多く出題されています。これだと問題の全てを理解しないと正解できません。

合格率が低くなるのも納得ば問題ですね^^;

 

 

近年の合格率から見る問題の傾向

 

合格率が高かった26年から少し過去問の出題のされ方が嫌らしくなり合格率が低くなっています。その後の29年30年に関しては「合格をさせる気がない!!」という意見を聞くほどの難易度の問題内容です。(30年の問題に関しては合格の点数が引き下げられたとの話です。)

その次の年の31年は前年の倍以上の人数が合格するという状況。明らかに難易度がおちています(誰かからの圧力か?

傾向としてはある程度合格率が上がってくるとだんだん難しくなり難しくなりすぎると一気に合格率が上がる問題になる傾向ですかね。

 

 

令和2年3月の問題傾向は?

あくまで予想になりますが現在(令和元年7月)思う次回以降の傾向ですが29年、30年のような鬼畜難易度の問題は作られないかなぁと思います。

理由は一級を受験する人の多くは専門学校を得て受験をします。専門学校目線、合格率が高いほど入学希望者が増えるかと思います。問題が難しすぎると合格率が減る=入学希望者が減るという方程式が少なからず成り立ってしまうと考えます。

そのため合格率20%前半の問題は作られないと予想をしておきます。

しかし31年の合格率約50%ののような問題ほど簡単にはしてこないと思います。

なので合格率としては26年(43.2%)の次の年の27年(31.6%)くらいの30%~40%の合格率の問題が出題されると予想をしておきます。(あくまで予想です

 

 

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まとめ

 

今回は学科試験の合格率からの問題の傾向を考察してみました。

専門学校卒業の子は実技試験免除が2年間しかありませんので、年に1回の学科試験を落としてしまうと2回しかチャンスがありません。なので2年の内どちらかは問題の難易度が下がるよ!!・・・ということは一切ないということは言えると思います。

年に1度しかなく専門学生が合格率を押し上げての合格率30%の一級整備士試験。

もう少し社会的にも給料的にも地位をあげてくれ!!と自分のブログでは声を大にして言いたいと思います笑

 

おわり