一級整備士の診療所

国家一級整備士が整備士のための有益な情報を発信する場です。故障事例や整備士試験攻略法などもあります。

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【解説】バッテリー充電制御システム 見分け方 仕組みを解説

どうも こんにちわ 今回はバッテリーの充電制御システムの解説を行っていきたいと思ます。

 

 

充電制御?なんじゃそりゃ?

 

  

最近の自動車に用いられている充電の仕組みです。知っておけばバッテリ点検、交換時などに役立ちます。

 

 

 

 

 

充電制御車システムとは

 

 

オルタネーター(発電装置)の充電量を車両状態に応じて制御することで発電によるエンジン負荷を低減するとともに,エンジンの低燃費化を可能としたシステムです。

 

 

 

充電制御車の仕組み

 

エンジンコントロールコンピューター(ECU)で走行状態や電気負荷状態などを検知して最適な発電電圧を算出します。

この算出したデータをもとにオルタネーターへ発電電圧指示をすることでシステムを制御する仕組みです。

 

車両の減速時に発電電圧を上げたり減速時以外には発電電圧を下げる基本制御

エンジン始動時や連続した放電が続いた場合等に一定電圧で発電をする補充電制御があります。


 基本制御と補充電を車両状態に応じて使い分けて充電制御を行います

 

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充電制御システムのメリット

 

メリットは何と言っても充電制御システムとはでも書きましたがエンジン負荷の低減燃費向上です。

余分な発電を行わなことでこの大きなメリットを得ることができます。

 

充電制御システムのデメリット

 

デメリットとしては構造が複雑になっていますので検知するセンサーなどが増えたりして部品数が増えるます。部品を交換する際などに費用が多くかかってしまう場合があります。

 

整備をする場合も構造を理解していないと故障した時にハマってしまう場合などがありますので注意が必要です。

 

もう一点考えるデメリットとして充電制御システム車両の場合、充電制御専用バッテリーが必要となることです。バッテリーの容量やサイズが同じでもこの充電制御に対応したバッテリーを使用しないとバッテリーの消耗具合が大きく早期のバッテリー上がりなどの不具合が起こる可能性があります。

 

充電制御車の見分け方

バッテリー交換をする際など、充電制御車なのかを見分ける必要がある場合があるので見分け方も紹介しておきます。

 

電流センサーの有無を確認する

 

例外はあれど見分ける精度が高い充電制御車両の見分け方としてバッテリーのマイナス側に電流センサーが付いているか、いないかで見分けることができます。

 

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バッテリーのマイナス側に写真にある四角いセンサー(電流センサー)が付いていると充電制御車と判断することができます。

 

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マイナス側にセンサーが付いていないと充電制御車ではないと判断ができます。

 

 

※電流センサー

バッテリーの充放電電流量を検出してエンジンコントロールコンピューターに信号を送るセンサー。

この信号データでエンジンコントロールコンピューターはバッテリー容量を算出しています。

ちなみにこのセンサーは電流と同時にバッテリー温度を検出するものもあります。

 

 

 

ディーラー、整備工場で確認をする

 

ディーラーあればその車両の詳細を把握しているので現車をみてもわからない時などは問い合わせをしてみるとよいかと思います。

 

例えディーラーでない民間の整備工場さんでもバッテリの適合の本を持っていることが多いのでそちらで簡単に調べられるので聞いてみてもよいかと思います。(修理署をパソコンで見られる業者さんがほとんどだと思います。)

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整備士向け余談

 

私の知り合いの業者さんで数年前にオルタネーターのリビルト部品で交換し、交換から数年経ってから時々エンジンがハンチングするという謎症状がおき、大きくハマってしまったそうです。

不具合箇所はオルタネーター。リビルトオルタネーターの充電制御ができておらずハンチングを起こしていたという結論だったそうです。

こんなレア故障パターンもあるそうなのでとりあえ構造を理解しておくことが重要だと思います。

 

 

まとめ

 今回はバッテリー充電制御システムの見分け方、仕組みを解説してみました。

今現在販売されていてオルタネーターが付いている車両はほぼ充電制御システムはついているかと思います。しかし古い車両の整備(バッテリー点検)などをする際に充電制御車両かどうかの判断が必要になる場合があるので参考にしていただければと思います。

 

 

バッテリーを交換する際の注意点をまとめてみましたのでこちらもあわせてご覧ください

 

 

 

 

おわり

【故障事例】ノアヴォクシー ZRR70 エンスト バッテリー警告灯点灯

どうもこんにちわ 今回はノアヴォクシー ZRR70 エンスト バッテリー警告灯点灯の車両が入庫しましたので不具合を解説していきます。

 

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 バッテリ警告灯は通常点灯しないランプです。点灯した場合は速やかに整備工場へGOです!!

 



 

 

 車両

 

ノア

ZRR70

走行距離:約13万キロ

 

 

ご用命(症状)

 

・エンスト

・バッテリ警告灯(チャージランプ)点灯

・異音(エンストする前)

 

 

現象確認

エンストしている状態で出張にての現象確認

エンジン始動を試みるもバッテリ上がりの症状の為チャージャーにてバッテリをつなげエンジン始動させる

→異音確認

→バッテリ警告灯の点灯確認

 

 

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点検、診断

 

 バッテリー警告灯点灯の為、充電装置のオルタネーターを疑いエンジンルームを確認

 

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オルタネータープーリーがベルト分外に押し出されておりベルトが稼働できていない状態でした・・。

 

ベルトが擦れていて異音が発生していることを確認できました。

 

よって今回の症状はオルタネーター(プーリー)不良という結論に至りました。

 

 

交換部品

 

実際に取り外したみたオルタネーターがこちらです。

 

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見事にプーリーが破壊されているのが分かります。

 

ディーラー時代このエンジンをたくさん点検してきましたがここまでひどい車両は初めて見ましたね^^;

 

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まとめ

 

今回は ノアのエンスト バッテリー警告灯点灯の故障事例の解説でした。

 

冒頭にも書きましたがバッテリー警告灯は通常点灯しないランプです。もし点灯をした場合は速やかに整備工場へ連絡をし赴いてください。

 

このような珍しい事例などありましたら記事に求めておきますので参考にしていただければ幸いです。

 

 

おわり

 

整備士に聞いた車の内窓のヤニ汚れを落とす方法3選

どうもこんにちわ 今回は車の内窓のヤニ汚れを落とす方法をご紹介します。

 

 

 

ヤニ汚れって拭いても汚れが伸びるだけで綺麗にならなーーい

 

 

車内でタバコを吸うとヤニ汚れでシートや天井、窓なども薄い黄色ののヤニ汚れがついてしまいます。

 

とくに窓に付着したヤニ汚れは拭いても汚れが伸びてしまい上手く拭き取れずきれいになりません。

 

そこで普段整備だけではなく車内清掃などで車をピカピカにしている整備士さんに内窓のヤニ汚れを落とす方法を聞きましたのでご紹介します。

 

 

 

 

 

ウォッシャー液

 

一つ目はウォッシャー液です。

 

 

ウォッシャー液にはガラスに付いた汚れを落としやすくする成分が入っていてこれを吹きかけることでヤニ汚れをふき取ることができます。

 

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私のオススメとしては100均などで売っているスプレーボトルにウォッシャー液を入れて大量に拭きかけてから拭き取ることをオススメします。

 

 

情報を教えてくれた人のアドバイスとしてはウォッシャー液は水で薄めず原液で使用した方がよいとのことです。

 

 

 

 

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水の激落ちくん

 

二つ目は水の激落ちくんです。

 

激落ちくんの液体バージョンの商品で、お部屋やキッチンまわりの汚れにとても良いですというレビューを目にしますがこの商品は社内の汚れにも一役買います。

 

ヤニ汚れに強く窓以外でも使用することが多くあります。

 

汚れを落とすだけではなく殺菌消毒もしてくれるのでとても良いアイテムです。

 

おすすめしてくれた整備士さんも絶賛をしていました。

 

 

 

 

 

激落ちくん 泡タイプ

 

 

 

最後は激落ちくんの泡タイプです。

この商品は何を隠そう私自身がおすすめをしているアイテムです。

泡タイプなので清掃時にまわりに飛び散らず、液だれもしないです。

好みで分かれるかもしれませんが私は泡タイプをオススメします。

 

 

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 余談

ヤニ汚れを落とせるウィッシャー液も激落ちくんも素晴らしいのですが今回きれいにしたいのが車の内窓なのでふき取りがしにくい場合があります。

特にフロントガラスは手で拭き取りにくい形をしています。

そこで私はこのような内窓用のハンディタイプの商品を使い作業を行っているのでそちらも参考にしていただければと思います。

 

 

 

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まとめ

 

今回は内窓のヤニ汚れを落とす方法を紹介しました。

昔、自動車ガラス屋さんにヤニ汚れの落とし方を質問したところ

「水拭きでなんども拭く」

と教えてもらったことを覚えています^^;。

 

ひと工夫することで時間が掛からず(仕事ならば作業効率アップ)お車を綺麗にすることができます。

車内の内窓のヤニ汚れにお悩みの人の参考にされば幸いです。

 

 

おわり

 

【ご当地ナンバー】 新たなご当地ナンバー17地域のナンバープレートが交付開始日等を決定

どうもこんにちは 今回は新たな地域名表示(ご当地ナンバー)による17地域の地方版図柄入りナンバープレートが交付開始日等を決定しましたので、お知らせいたします。

 

 

 

 

 

 

新ご当地ナンバーの地域

 

知床

苫小牧

弘前

白河

松戸

市川

船橋

市原

江東

葛飾

板橋

上越

伊勢志摩

四日市

飛鳥

出雲

高松   

 

 

導入の地域は下記にリンクよりご確認ください

http://www.mlit.go.jp/report/press/content/001331945.pdf

 

 

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交付開始日

 

令和2年5月11日(月)

 

事前申し込み開始日

 

 

令和2年4月13日(月)

 

申し込み方法

 

こちらから自分で申し込んでください。

http://www.graphic-number.jp

もしくは、お近くのディーラー・整備工場等にご相談ください。

 

 

 

新デザイン

 

 

下記のリンクより確認することができます。

 

http://www.mlit.go.jp/report/press/content/001331946.pdf

 

 

 

図柄入りナンバープレートの申込みで地域への寄付金に

 

フルカラーの図柄入りナンバープレートの申込み時にいただいた寄付金(1,000円以上)は、導入地域における交通改善、観光振興などに資する取組みに活用されますので是非とも図柄入りナンバープレートに交換をして地域活性化を盛り上げましょう。

 

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まとめ

 

今回は国土交通省より発表された新たなご当地ナンバー17地域のナンバープレートが交付開始日等を決定の内容をまとめてみました。

その地域にお住まいの方などは是非ともご当地ナンバーに変更してみてはいかかでしょうか?

 

 

 

国土交通省報道発表資料

http://www.mlit.go.jp/report/press/content/001331944.pdf

軽バン(貨物車)に乗用車タイヤが履けるかを確認する方法

どうもこんにちわ 今回は軽貨物自動車に乗っているお客様より

 

タイヤ交換を依頼され乗用タイヤの方が安いから乗用タイヤで交換をしてくれ

 

と依頼を受けたので履けるかを確認する方法を調べましたので紹介をしていきます。

 

 

 

昔は貨物用のタイヤでないとダメだったのですが法改正により一部条件を満たせば装着が可能となりました。

 

 

 

 

貨物車が乗用タイヤを履くことができる条件

 

条件は大きく分けて2つあります。

 

1つ目は

タイヤの耐荷重が車両にかかる荷重に耐えられるかどうか。

 

2つ目は

ホイール(アルミ)がJWL-Tのマークが付いているものとなっているか。

 

 

この2点について説明をしていきます

タイヤの耐荷重が車両にかかる荷重に耐えられるかどうか

 

 

タイヤにはLI(ロードインデックス)と呼ばれるタイヤが支えることができる最大負荷能力を示す数値があります。

簡単に言えばタイヤにかかる荷重の限度値です。これを超えてしまうと装着できなくなります。

 

逆に言えばこの最大負荷能力以内に車両の耐荷重が収まれば乗用タイヤを装着できます。

 

ホイール(アルミ)がJWL-Tのマークが付いているものとなっているか

 

まずスチールホイールはもちろん装着可能です。

乗用タイヤを履こうとする人のほとんどがアルミホイールで乗用タイヤを履きたい人がおおいと思いますのでアルミホイールでJWL-Tのマークが付いていることを確認してください。

基本的にはついていると思いますがついていないとそのアルミホイールは貨物車両には装着することができません。

 

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乗用タイヤを履けるかの確認方法

 

 

純正タイヤから負荷荷重を計算

 

 

上記で述べたLI(ロードインデックス)が車両の荷重を超えなければ良いわけですから

純正のタイヤサイズを確認し、そのタイヤの最大荷重と同等もしくは多きものを装着すれば荷重の要件は満たされます。

 

なので純正のタイヤサイズから最大荷重を確認しましょう。

下記のサイトが確認しやすかったです。

 

 

ロードインデックスより最大荷重を算定

 

 

 

 

車検証から最大荷重を計算

 

 

確認方法はもう一つありましてこれは振興会に問い合わせをして聞いた方法です。

それは車検証の情報から車両の最大荷重を計算するという方法です。

 

 

ただしこれは前後左右でどれだけの負荷荷重差がでるかは明確に分からないので乗車定員などを多めに振り分けて計算を行えば大丈夫だろうとアドバイスをもらいました。

 

例えば前のタイヤ2本にかかる荷重が知りたい場合は車検証を確認し

前前軸重+乗員人数×55㎏

を行えば前側にかかる荷重がわかり÷2をすれば1本あたりにかかる荷重を求めることができます。

 

後ろの場合は

後後軸重と最大積載量と定員×55㎏

をつかって求めましょう。

 

乗車人数は車両によってどこのタイヤに荷重がかかるかは明確に判断できないと思いますので多めの乗車定員の人数で計算をすれば最大負荷荷重を超えることはないと思います。

 

計算が終わったら乗用タイヤのLI(ロードインデックス)を確認して範囲内となるタイヤを装着すればokです。

 

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まとめ

 

今回は貨物車両に乗用タイヤを履けるかを確認する方法でした。

この仕組みを把握しておけば貨物車両で乗用タイヤを装着した車両が入庫した場合も役立つと思います。

是非とも参考にしていただければ幸いです。

 

【故障事例】 ノアヴォクシー AZR60 始動不良 フューエルプレッシャーセンサー

どうもこんにちわ 今回はAZR60系の(ノア ヴォクシー)の始動不良の車両が入庫しましたので不具合を解説していきます。

 

 

この型のヴォクシー、ノアで始動不良と聞くとスターター(セルモーター)やフューエルポンプなどがよくありますが今回説明をするフューエルプレッシャーセンサーの不良のパターンもありますので参考にしていただければと思います

 



 

 

 車両

 

ノア

AZR60

初年度平成13年

 

ご用命(症状)

 

 

・エンジン始動不良

 

 

現象確認

 

 

クランキングOK

燃圧はなし

IGON時に電動ファンが回りっぱなし

IGON時メーター内チェックランプ点灯

 

クランキングを確認できればセルモーターはとりあえず良好と判断できます

 

 

 

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点検、診断

 

 

電動ファンが回りっぱなしだったので何かのフェイルセーフが入っているかな?

と思い診断機にてダイアグを確認

 

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たーくさん入っていました笑

 

データモニター上で数字を診ても常時ですべて断線系の数字がでていました。(-40℃、など)

 

このコードのせいでフェイルセーフが働き電動ファンが動いていると判断。

 

 

配線図集を確認して共通する部分などを確認

 

上記のダイアグでの一番の共通する部分はアース系

データモニターも断線系だしアース線の断線を疑い点検

正常(アースok)

 

アースがokということで信号電圧がどこまできているかを確認することに。

水温センサーの信号線の電圧を確認(データモニター上はー40℃を表示)

信号線に電圧きていない(約0V)

電圧がきていないということは水温センサだけで考えるとECU不良ということになる。

 

※水温センサーの点検に関しては記事にまとめてあるので気になった方はこちらの記事をどうぞ

 

 ECU不良ならばこの意味不明な症状も納得がいく・・でも踏ん切りがつかない・・;

 

迷いつつ現状をツイートすると優しいフォロワーさんから

「フューエルプレッシャーセンサーでは?」

的なツイートをいただきました。

 

配線図で確認するとVC線がダイアグがでているコードと多く一致!!!

怪しいと思いました・・・が!!その時の私は、VCが悪さをした場合水温センサ、油温センサーの不良と結びつかない。VC線がショートした場合、メーター内のエンジンチェックランプが消灯するということを当時のトヨタ検定1級で学んでいたので点検もよくせずにVC系はないだろうと判断してしまいました・・;;

 

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この流れからECUと判断をし、中古ECUを注文

結果治らず・・orz

 

ちなみにECUを注文している間、故障車両ECUを見てみましたが、錆、はんだの外れなどがなく嫌な予感しまくりでこの嫌な予感的中で涙目でした^^;

 

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ECUの判断の決断は慎重に・・

 

 

ECUの判断ミスが確定したので再度点検・・何気なくVC線の抵抗を計ってみると・・地絡している・・!!!

 

 

確実に異常個所を発見し、どこが地絡をしているかを点検することに

→VC線で使っているセンサーのコネクタを一つずつ切り離して点検

 

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スロットルポジションセンサー

 

 

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ブレーキブーストセンサー

 

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バキュームセンサー

 

 

フューエルプレッシャーセンサー以外のセンサーを切り離しましたがVC地絡は改善しませんでした。

 

この時点でフューエルプレッシャーセンサーか配線のショートが確定しているのですが肝心のフューエルプレッシャーセンサーのコネクタがインマニと安全にかぶっていて抜けません。

 

 

この車両でインマニをとり外すのはかなりの重労働なのでネット、ディーラーからの情報集めをし、ほぼほぼフューエルプレッシャーセンサーの不良と判断しました。

 

 

 

ほぼほぼというところを踏まえてお客様に説明をしたところ修理をするという流れになりました。

 

 

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交換作業

 

交換工程を1から書くと、とても長くなってしまうので要点のみ

 

 

車上でもできるのですがお客様の追加の依頼でエンジンマウントもついで?に交換してくれとのことだったのでエンジンを下ろして作業することに・・

 

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エンジンをおろしてしまえば交換作業はスムーズにいきました。

 

ちなみに現在フューエルプレッシャーセンサー単品では供給されておらずセンサーがついている燃料の配管との一体部品でしかでてこないので注意が必要です

 

 

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↑新品部品

 

 

 

部品交換をし、無事にエンジンがかかりました♪

 

 

 

 

作業後感じたこと、反省点

 

・まずはECUの判断が早かったことを反省

 

・作業中に発覚したのですが電圧が掛かっていない状況だとなんとこのセンサー地絡していないことがわかりました。

 

センサー単体時に約5.2kΩ(交換部品)

新品部品も同等の抵抗値でした。

 

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よってフューエルプレッシャーセンサーか配線かの判断をする時にIGON時に抵抗を測定したいたのですがおそらくIGOFFで測定した場合地絡していなかったと思います。

配線は良好という判断ができた。

 

 

 

 

まとめ

 

以上がフューエルプレッシャーセンサーの故障事例の解説でした。

VC地絡でなぜ水温油温系の信号が入力されなかったのかは私の頭ではわかりませんでした。

この型で燃圧がないというと経験のある整備士は低圧のフューエルポンプを想像されるかもしれませんがフューエルプレッシャーセンサーが不良になることもありますのでよく点検をしてからの整備をしていただければと思います。

この記事がどこかの整備士さんの参考になればと思い私の思考の流れ(誤診)も書きました。

そちらも踏まえて参考にしていただければ幸いです。